Another Days

tomorrow's another day、some say …

杏、アンブロージア、アッシュ、メイズ

【和ものの土曜日】杏

ソナチネ」という80’sのカナダ映画がありまして(北野武ではなく)、少女たちが自殺に向かうまでの救いようの世界を美しい映像で描いています。杏(あんず)は73年にたった1枚のシングルを出して消えてしまった女性フォーク・デュオ。ニューシネマ的な救いようのない歌詞がこの「ソナチネ」のことを思い出します。けれど歌詞とは裏腹な明るい曲調と、圧倒的な完成度にねじ伏せられます。アレンジは深町純だとか。幻の存在でしたが「喫茶ロック」シリーズで発掘されました。調査を続けるとその後福井めぐみ(Memi)は関西のニュー・ウェイヴ・バンドのネオマチスに参加するのだとか。CBSソニーのSOLB規格の最初の番号ですので、期待もあったのでしょうね。

https://www.youtube.com/watch?v=WVX3KzJopNM

 

喫茶ロック ソニー編

喫茶ロック ソニー編

 

 

【紫一家の50曲】12・Telephone / Maze('66)

14人の紫の戦士たちのその後を一応紹介したので、各論に入ります(^^) キャプテン・ビヨンドの1枚目で変拍子のハードロックを披露したロッド・エヴァンスとイアン・ペイスがパープル以前に参加していたMI5は後にメイズ(Maze)と改名するのですが、何故かフランスでEPを出しています。エヴァンスの甘い歌声はいつも紹介するこのような曲に実に向いています。ブリティッシュ・ビートというよりはポップに近いです。67年にサーチャーズのクリス・カーティスを中心としたラウンドアバウトというバンドにエヴァンスは参加し、カーティスに替わってイアン・ペイスが参加してラウンドアバウトはディープ・パープルを名乗ると言う話は有名ですね。もういつも書きますがこの人は基本ミディアム~スロータイプの歌が一番映えたわけで、そんな中キャプテン・ビヨンでチャレンジした新境地も印象的でした。

https://www.youtube.com/watch?v=uF8aTCh1MJQ&fbclid=IwAR043cLp5UW-OFScTQxOAGAVix48xZicuzlzGCN7y1PFMIj_E_MOHvcwTf4

【名曲リレー754】i found#2

■The Day I Found Your Love / Wishbone Ash(’77)

アメリカナイズ路線というかハードな曲がめっくり少なくなってしまったウィッシュボーン・アッシュの77年の「Front Page News」に入ったメロウ極まった曲。実は結構好きなんです、このアルバム。saxはクレジットありませんが誰が吹いてるんだろう。

https://www.youtube.com/watch?time_continue=9&v=k0elD3uxhJk

【A To Z】Ambrosia(アンブロージア)

またまた思い付きで始めますAToZ。

アンブロージアは、デビューがプログレ風だったんでイギリスのバンドかと思ってましたが、実はLA近郊のサン・ペドロの出身でした。80年の”Biggest Part Of Me”は、まあAORテイストの都会的なナンバーで、すごく洗練されてますね。おひざ元なのでマイケル・マクドナルドの影響はしっかりありました。バンド名はギリシア神話の食の神からとられてるらしいです(そういうデザートもあるそうです)。キャロル・キングの大好きな「Thoroughbred」の中にも”Ambrosia”という曲がありました(コーラスでサウザーが参加してます)。

https://www.youtube.com/watch?v=0QIWtY7gzvA