Another Days

tomorrow's another day、some say …

ソフロ、ビルヒュー

【オムニバスを聴く日曜】46・イッツ・ア・ハプニング・ワールド~ソフトロック・ナゲッツVol.2(ワーナー・ミュージック:WPCR17622-J'17)

ワーナーによるソフトロックのオムニバス第2集。いつも書いてる事をまた書きますがワーナーのこうしたコンピは匿名的なジャケがダサダサで困ります。有名無名をちりばめた選曲の「ソフトロック感」は拡大解釈です。有名なのはサークル、トレイドウィンズ、ハーパーズ・ビザール、アソシエーション、サジタリアス(カート・ベッチャーが再評価されてからベッチャーがらみの音源もいろいろ発掘されました)あたり。

しかしワーナーから出ながらColumbia、Roulette、Kama Sutraもあるのでなんか居心地悪いです。

ブレイズ・オブ・グラスの”Happy”('67)は知らざれるバンドの美しいハーモニーのナンバーでレパラータ&デルロンズのprod、ジェローム&ジェロームが手掛けたのだとか。

https://www.youtube.com/watch?v=jGrPoro7CqM

シールズ&クロフツのジム・シールズがいたというアンクル・サウンドの”Beverly Hills”はちょっとサイケ風でユーモラスな曲(フーナナの部分)。68年リリースです。

https://www.youtube.com/watch?v=vkR0N9InVjE

山下達郎の”Only With You”の元ネタ、ブルース&テリーの"Don't Run Away"('66)で厳密にいえばソフロではなくBB5的サウンド。これはB&Tのラストシングルで大阪のフォーエヴァー・レコードでこの曲を聞かせてもらったタツロー氏がそれに似た自作の曲を作ったエピソードがライナーに書かれてます。

https://www.youtube.com/watch?v=ldUYFQ2JO6A

 

【名曲リレー2387】will#3

■When Will The Home Of Me Begin? / Bill Hughes(‘7?)

Bearsvilleに2枚残して消えたラザルスという素晴らしくメロディアスな曲を書くバンドがありました。某きよさんも愛した「Fool’s Paradise」というセカンドが僕は大好きでした。ここのリーダーがビル・ヒューズで、70’s後半にAORっぽいソロが日本では関西先行でリリースされた(ディック・セント・ニクラウス同様)こともありました。ラザルスのヴァージョンを貼るのが筋ですがないのでヒューズ名義のアコースティックなセルフカヴァーを。そのソロに入ってるかどうかはわかりません。このまま消えてしまったと思ってましたヒュースですが地元カナダでCMやTV音楽を担当するソングライターとして地道に活動を続け、90’sには日本のWINKの曲も書いたのだとか。そもそもAORのヒューズとラザルスのヒュースもなかなかつながりませんでしたので、この話はものすごく意外でした。

https://www.youtube.com/watch?v=C1NIWDTc90k