Another Days

tomorrow's another day、some say …

フロイドの”Money”は、「狂気」の中では一番聞かない曲かもしれません。レジスターのチーンと硬貨のジャラジャラというSEが耳に残ります。久しぶりに聞くと結構ブルージーだということがわかります。途中のgソロはシングル・ヴァージョンではごそっとカットされてたそう。kbの使い方がアラン・パーソンズ・プロジェクトみたいって逆ですよね、言い方が。

https://www.youtube.com/watch?v=-0kcet4aPpQ

キャロキンの「Tapestry」はその昔は「つづれおり」という邦題でした。今ではタペストリーという言葉もしっかり日本になじんでいますね。猫と素足とジーンズというリラックスしたムードのジャケットもとても素敵ですが、ある時期に聞きこんだのでもう20年近く通しては聞いてません。一番好きなのは"It's Too Late"(昔は別の邦題がついてましたね)ですが、トラフィックのジム・キャパルディのソロで似たようなムードの曲があった事思い出したのでそっちを貼ります。その昔Gさんが「死人の顔色をした~」という絶妙な表現をした「ジム・キャパルディの肖像」からの”Goodbye Love"です。

https://www.youtube.com/watch?v=zfuMelX-_6g

僕が初めて見たクラプトンは80's初めの新潟でしたが、その時はゲイリー・ブルッカーがkbでゲスト的に”青い影”を歌ったものでした。そういえば翌年名古屋で見たジョー・コッカーもこの曲を歌ったのでした。つべで探すと、去年のNew Year's Eveのライヴでは、日付が変わった元旦にクラプトンがブルッカー追悼でこれを歌っておりました。

https://www.youtube.com/watch?v=yHpVnBFSKX8

 

古い話で恐縮ですが”Jumpin’ Jack Flash”は10年前のレココレ誌のストーンズ・ナンバーの人気投票で1位だったそうな。ストーンズのサイケ時代の終わりを告げた1曲なのだそうですが、思わずライヴで勢いでカヴァーしたくなるノリの良さを感じます。エンディング近くで聞こえるオルガンをビル・ワイマンが弾いてたことも今回知りました。ジョニー・ウィンターやフランプトン、リオン・ラッセルなど多くのカヴァーがあります。

https://www.youtube.com/watch?v=qGd7SkdETro

 

キンクスのせつない系の名曲"Waterloo Sunset"は、60'sの「Something Else」に入ってましたが、これをキャシー・デニスのヴァージョンで。よくは知らんけどもっとダンス・ポップみたいな音楽をやってた人だと思ったら(緑地のポートレイトのCDはよく見かけてた)、97年のこのカヴァーはギターポップみたいな世界でした。原曲の良さをそのまま生かした好カヴァーだと思います。いい声してると思いません?このPVタクシー・ドライヴァーが作者のレイ・デイヴィスというのも泣けます。

https://www.youtube.com/watch?v=eTSnZti-YeY

 

僕のジミヘン初体験は映画「ウッドストック」が深夜TVで2週連続でOAされた78年頃の”紫のかすみ”(という風に字幕で出た記憶)です。この曲に関してはオリジナルより早くフランク・マリノマホガニーラッシュのライヴで知ったという不幸な出会いだったのですけど。それでも後年スタジオ・ヴァージョンを耳にして67年とは思えないくらいのモダンさを感じたものです。魚眼レンズで映された「Are You Experienced?」の米盤LPを大学時代に借りましたがそれの1曲目で、イギリスではシングルのみだったとかそんなことはまだ知らなかったのです。

 

サイモン&ガーファンクルの”Bridge Over Troubled Water”は、70年の世界的なヒットで、朗々と歌い上げるアート・ガーファンクルのvoは圧倒的ですね。最後のS&Gとしてのスタジオ作になったわけですが、この曲が終わると脳内で”コンドル”のイントロが再生されるのは今もって不思議です。身長差があるこのデュオ、サイモンが前に来てもガーファンクルの顔が大概見えます。