【オムニバスを聞く日曜日】メロディー・ゴーズ・オン～ソフト・ロックVol.1（M&M：MMCD1005-J’93）
ブーム前夜のソフトロックを盛り上げたのは「Vanda」誌であり、連携したこのコンピCDでした。正規のCD化が全く進んでいなかった時代に、日本のマニアの方々がオリジナルシングルを持ちより、CD化したブートです（LPに比べるとCDの時代になって製作の環境が格段にアップしたのでしょう）。エターニティ･チルドレンの”Mrs.Bluebird”との出会いの1枚でもあります。ロジャー･ニコルスの現行のCDにはボーナストラックとして収録されていますが、当初未収録だったシングル曲、後半はイエロー･バルーンのゲイリー･ゼクリーをピックアップした選曲で、いくつかの変名作品をフォローしています。とにかく何も解説がなく(93年にはネットはまだ一般的ではなく調べるすべもなかった）「Vanda」誌の特集を読んでやっとわかったのですが。M&Mというレーベルから出たこの種のシリーズ（他にもゴフィン=キングやマン＝ウェイル作品集、スペクターの「Rare Masters」など、違うレーベルからもいろいろ出てた手作りブート）何処にでも売ってたわけではなく、僕は池袋のPARCOにあった「ON STAGE YAMANO」にて買いました。すでに役目は終えてるかもしれませんが、忘れられない1枚です。
個人的にソフロのチャンピオンはアソシエーションではなくエターニティ・チルドレンだと思います。小鳥の囀り曲にハズレなし。”Mrs.Bluebird”です。
https://www.youtube.com/watch?v=WXPTHqr3yiQ
ロジャー・ニコルス・トリオというクレジットの”Love Song Love Song”も軽快な曲でした。スモサの最初のCDには未収録。
https://www.youtube.com/watch?v=4jSmFl9jb9Y
後半はイエロー・バルーンのゲイリー・ゼクリー・ワークスという感じなのですがベストはジャン&ディーンがとりあげた”Like A Summer Rain”ですね。
https://www.youtube.com/watch?v=xLDwAHgL890
【名曲リレー2197】friend#3
■My Friend / Steve Miller Band（‘68）
「Sailor」に入ったこの曲は例によって「ヤング・ジョッキー」で渋谷さんがかけてエアチェックしたカセットで親しんだもの(多分ロック夜話のプログラムでスティーリー・ダンの“Night By Night”もかかった)。ボズ・スキャッグス(g)をフィーチャーした時代でサイケらしさも感じます。
