Another Days

tomorrow's another day、some say …

バーズ、マギフリ

【月曜はバーズの30曲】22・So You Want To Be A Rock And Roll Star('67)
知名度ではバーズ1,2を争うのではないかなあ。ロックンロール・バンドが量産させる世界への強烈な皮肉の歌詞で、なかなか面白い。♪エレキを買い弾き方を覚え、髪を伸ばし、フィットしたパンツをはき、エージェントに会って魂を売れ~ マッギンのgのイントロ、ヒュー・マサケラのtpなどどれもカッコいいです。
 
 

【名曲リレー2034】afternoon#2

■Lazy Afternoon / McGuiness Flint(’70)

マッギネス・フリントの初期のアルバムから漂うザ・バンド感+ビートルズ感は独特のものがありまして、墓堀ジャケのファーストを初めて聞いたとき、ビートルズが70’s以降活動していたらこういう音になったのかもしれんなあと思ったものです。“Lazy Afternoon”はそのファーストに入ったもの。妙に老成した音であります。

https://www.youtube.com/watch?v=JNjrAxuHrtA&t=49s

 

【先週の読書】

22093■ちがうもん / 姫野カオルコ(文春文庫)
姫野作品は文庫化の際改題される率がかなり高いのです。これは「特急こだま号東海道線を走る」('01)が親本で「ちがうもん」('04)になり現行のは「純喫茶」というタイトルだとか。短編集で例によって自伝的要素が強い、関西出身の少女が大人になって、昭和30年代子供の頃こう思ってたことが実は全然違う事だったよ~というテーマで統一されたものです。表紙ほど笑える感じではなく、むしろ重い話もありますが後味は決して悪くないです。
22094■楽園 / 宮部みゆき(文春文庫)
さすがに「模倣犯」を読み直す元気はないのですが(読後ぶり返しが来るので1週間は読書不能になる)、急に前畑滋子の活躍が読みたくなって続編の「楽園」を。まあこれも結構な分量ではありますが。宮部みゆきの社会派ミステリは人間の業の深さと心の闇を平易な文章で読ませるのですが、かつてはお得意だった超能力をモチーフにした作品。ちょっとずるい部分ありますが、エンディングのうれしいオチはこの人ならではです(2007)。