【日曜は40人の英国女性歌手】#12 シーナ・イーストン(Sheena Easton)
80'sに入ると日本ではポスト・オリヴィアの女性シンガーを各社が一斉にプッシュしていました(海外ではONJの部分がリンダ・ロンシュタットになるのですが)。同じ東芝(伝統のEMI)、BBCのドキュメンタリーのヒロイン出身ということで、シーナ・イーストンが抜きんでた印象で、日本デビューと同時にFMでシーナが担当するコーナーが作られたりと大プッシュ。アメリカでの人気はやや遅れて”Morning Train”(”9 To 5"というタイトルは同時期ドリー・パートンのヒット曲があったんで変えられた)のヒットで注目されたので、日本は英国仕様のアルバムリリースでした。そのファースト「Takin’ My Time」('80)は良く練って作られたショービズ系英国産ポップロックの傑作でした。しっかりメイクでセミロングながら耳を出したヘアスタイル、自己主張する楽曲どれも新鮮でした。ヒット曲ではないけど”Voice On The Radio”大好きな曲。その後007の主題歌や、日本でも化粧品、アルコールのCMに出演するなど人気者でした。59年スコットランド、ベルズヒル出身。
https://www.youtube.com/watch?v=Xm-MAdNg_yY
【名曲リレー2029】guitar#3
■Fire In His Guitar / Wizzard(‘75)
75年にレコーディングされながらオクラ入りとなり00年にリリースされた後期ウィザードの「Main Street」から。ウィザードは初期にはポップなメロディーのヒット曲を連発しグラムロック・ブームの一端を担ったものですが、疑似オールディーズ的なメロディーの部分を陽の部分とすると陰の部分は実験的な作風のアルバム曲だったりします。この“Fire In His Guitar”は実験的とまでは言いませんが途中ラウンジ風ジャズ風になるこってりとしたロックで、一筋縄ではいきません。ロイ・ウッド、リック・プライス(b)、チャーリー・グリマ(ds)というおなじみの布陣。
https://www.youtube.com/watch?v=8TiDw70Gaac