Another Days

tomorrow's another day、some say …

バーズ、スティルス&コリンズ

【月曜はバーズの30曲】6・Christian Life(’68)

「Sweetheart Of Rodeo」はいろいろな意味で革新的なアルバムでした。当時ロックとカントリーの関係はまるで別世界のものでしたから。カントリー側のミュージシャンはバーズの面々をイカれた若者の様に見ていたふしはありますしこのコラボは少なくとも歴史的第一歩なだけで、じわじわとカントリーロックとして融合が始まるのはもう少しあとのこと。大昔のバラッドのように聞こえる曲もあれば、この”Christian Life”の様に違和感なく聞こえるものもあります(オリジナルはル―ヴィン・ブラザーズ)。このヴァージョンはボックスで発掘されたグラム・パーソンズが歌うもの。

https://www.youtube.com/watch?v=1S-V57Tk5oc

 

【名曲リレー1932】care#2

■Handle With Care / Stephen Stills & Judy Collins(‘)

ティルスと青い目のジュディ・コリンズといういにしえのカップルが共作アルバムを出すとはまさか思いませんでしたが、そのアルバム「Everybody Knows」('18)には、ディランやレーナード・コーエン、サンディ・デニーらのカヴァーに混じってトラヴェリング・ウィルベリーズの“Handle With Care”のカヴァーもありました。正規音源がつべにないんでやたらブレる会場でのライヴ音源です。

https://www.youtube.com/watch?v=Ypy3yN8A8m8

 

【先週の読書】

22049■クローゼット / 千早茜実業之日本社

歴史的な服を補修して保存する美術館に補修士として勤める男性恐怖症の女性と美しい服に興味があるのに男性ゆえに着られないカフェ店員の話。ファッションにまつわる部分は僕の知らない世界でしたが新鮮でした(2018)

22050■星々たち / 桜木紫乃実業之日本社
これでもかと不幸な話が続く連作短編集ですけど、不思議に読後感は明るい。そして幸せってなんだろうと自問自答してしまう傑作です。
「奔放な母親とも、実の娘とも生き別れ、昭和から平成へと移り行く時代に北の大地を彷徨った、塚本千春という女・その数奇な生と性、彼女とかかわった人々の哀歓を研ぎ澄まされた筆致で浮き彫りにする九つの物語」(帯から)(2014)