Another Days

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マリアンヌ、フロエディ

【金曜の女たち】マリアンヌ・フェイスフル
 
マリアンヌ・フェイスフルは、60'sの半ばを代表するイギリスの女性シンガーで、ミック・ジャガーの愛人(マリアンヌは既婚者だった)であり、英デッカとprod'erのアンドリュー・ルーグ・オールダムが強力にプッシュする秘密兵器でした。が、一連のドラッグ事件とスキャンダルで、シーンから一時消え、ヘロイン中毒治療に時間を費やすこととなります。
76年にNemsから出た「Dreamin' My Dreams」は、グリース・バンドをバックに、「英国版エミルー・ハリス」の線を狙ったもの。英国でのエミルー・ハリス人気は確かにすごいもので、狙った線はいいが、グリース・バンドらしくない匿名的な演奏もマイナス。"The Way You Want Me To Be"と"I'm"Looking For Blue Eyesがまあまあかなあ。
但しタイトル曲がアイルランドで7週連続#1となった関係で78年には一部差し替えて「Faithless」のタイトルで再リリースされてます。清楚な60'sのイメージとは裏腹な歌声な次の「Broken English」で見事なカムバックとなりますので、このカントリーロック路線は復活に向けての助走くらいなイメージでしょうか。
 
【名曲リレー1746】pass#3
■Pass You By / Flo & Eddie('78)
やや時代遅れのサーフィン青春映画だった「カリフォルニア・ドリーミング」は文化風俗が本国とタイムラグあった当時の日本ではまあフツーに受け入れられてました。ロジャー・コーマンがらみのAIP映画なので全体に場末感が漂うのですが(主演はデニス・クリストファーとグリニス・オコーナー)、アメリカを筆頭にミシェル・フィリップス、バートン・カミングス、パット・アプトン(元スパイラル・ステアケース)といったサントラのラインアップもどこか一抹の寂寥感があります。そこに混じったフロー&エディは元タートルズのメンバーで見た目はまああれですがいい感じの歌謡ロックに仕上がってます。この”Pass You By”も結構好き。サムネは後にボンド・ガールになるタニア・ロバーツで出演してました。
 
【FC】
今日自分ところで映画「カリフォルニア・ドリーミング」の事を書いたのですが、そのサントラの中で一番好きな曲はヘンリー・スモールという人の”Come On And Get Ready”です。78年という時代とは少しずれたサーフィン青春映画なのですが、ビーチによく似合う陽性のポップ・ロック。70'sにはスモール・ワンダーというバンドを組んでたカナダ人で80'sに入るとプリズムに参加するのだとか。映画の話に戻ると、主題歌はママス&パパスの有名曲でアメリカがカヴァーしています。サントラにはスパイラル・ステアケースのパット・アプトン、バートン・カミングス、ミシェル・フィリップスなどが参加。