Another Days

tomorrow's another day、some say …

バファロー、タルボット

【月曜の女たち】ジュディ・ロデリック(Judy Roderick)
 
60'sからフォーク・ブルーズを歌ってたというジュディ・ロデリックは72年にビル・シムジクのprodによる60,000,000 バファロー(Sixty Million Buffalo)というバンドを組んで一部のスワンプロック好きに話題になりました。かなりルーツ寄りの泥くさい音です。「Nevada Jukebox」というアルバムが1枚あります。この”Maid Of Constant Sorrow”はなかなかカッコいい。
 
【名曲リレー1595】dream#2
■In My Dreams / The Talbot Bros.(’74)
シカゴ出身のフォークロック、メイスン・プロフィットにいたテリーとジョン・マイケルのタルボット兄弟が74年に出したアルバム「Talbot Bros」(Warner Bros)から。ハーモニーを生かした内省的なフォークロックで、クリスチャン派の人たちと今では知られています。”Tears Of Trail”という名曲がありますがこの”In My Dream”もいい。但し地味ですが。
 
【先週の読書】
21051■愛なき世界 / 三浦しをん(中央公論新社
2年ぶりの再読です。変異株だのPCRだの毎日耳にする用語が飛び交います。植物学専攻のリケジョと洋食屋店員の恋愛ものの形をとってはいますがもっと深い専門的な世界。しかし500ページの1/6くらいな専門的な話なのに、新聞連載だったことはやはり信じられません(^^)(2018)
21052■梅安蟻地獄 / 池波正太郎(講談社文庫)
シリーズ第2作。もう何度も読んでるシリーズなんで特に書くことはないけど、TVシリーズの「必殺仕掛人」のOAが72年で、池波の別の短編を原作としていて梅安のキャラだけ頂戴した、まるで別物らしい。ただ勧善懲悪のTV時代劇の世界にこうしたアンチヒーローを登場させたのは新しかったのです。これがのちの必殺シリーズのルーツになります。(1974)
21053■鷲は飛び立った / ジャック・ヒギンズ(ハヤカワ文庫NV)
「鷲は舞い降りた」の続編でヒギンズ作家生活50周年の91年に刊行。まあファンはうれしいという感じの作品。主人公はシュタイナではなくデヴリンで、若い娘に惚れられるわ、ギャングや売国奴は出てくるわでおなじみのパターンです(1997)。