スティーリー・ダンと交流が深いのは、サン・ノゼ出身のドゥービー・ブラザーズ。この時期はトム・ジョンストン全盛期でホーンズを加えたワイルドなステージを展開してました。ジャケットから見るとライヴ盤かと錯覚する「ドゥービー天国」が74年作。パット・シモンズの名前を一躍有名する”Black Water”はスタジオ作ではケイジャン風味で、なんであんなにヒットしたのか謎。逆にシモンズ作では”Tell Me What You Want”のようなタイプの曲が好きです。このアルバムはちょっとヴァラエティに富み過ぎではあります。
契約の関係で古巣のCapitolから出たリンダ・ロンシュタットの「Heart Like A Wheel」は、それまでカントリーの分野で語られることが多かったリンダがポップの分野へ一歩大きく踏み出したアルバムでした。#1となったベティ・エヴェレットの”You're No Good”のパンチの効いたvoと流れるようなアンドリュー・ゴールドのgが印象的。この動画はリッチー・ヘイワード(ds)、ジェフ・バクスター(perc)、ブラックベリーズ(vo)が参加したMidnight Specialからのものです。
https://www.youtube.com/watch?v=WXnYunvwhiY
名盤名盤と言われ続け未だにCD化されていないマイケル・ディナーの「The Great Pretender」です。FantasyからリリーされながらAsylumテイスト満載のカントリーロック。prodがCapitol時代のリンダを手掛けたジョン・ボイランでその人脈でシャイロウのボウデン兄弟やエド・ブラック(g~後にカーラ・ボノフ・バンド)、ボブ・ウォーフォード(g)らが参加。とにかく鼻づまり系のvoといい、steel-gとストリングスベンダーのシャワーでその種も好きモノにはたまらない音です。”Yellow Rose Express”は一番好きなタイプの曲。このレイドバックした感じこそカリフォルニア・ロックの魅力だと信じています。
https://www.youtube.com/watch?v=jWfhdX9mCmk
アメリカの74年は「Harbour」です。彼らの場合シングル曲とアルバム曲との優劣がはっきり感じられる部分もあって、ベスト盤で済ましてしまう気分になってしまいますが。”Lonely People”はメロディアスないい曲です。
https://www.youtube.com/watch?v=8JSWUFdjoHU