Another Days

tomorrow's another day、some say …

SHF、ホッパーシンクレア

【木曜西海岸@74】サウザーヒルマン・フューレイ・バンド

デイヴィッド・ゲフィンとエリオット・ロバーツが立ち上げたAsylumレーベルは、70'sの西海岸を代表するレーベルで、74年にはディランと契約を2枚ながら結び、ザ・バンドとのライヴ盤そして「Planet Waves」という新作を出すことが出来ました。そのAsylumがジョン・デイヴィッド・サウザーというsswを売り出すために、ポコを辞めたリッチー・フューレイ、解散したマナサスのクリス・ヒルマンと3頭バンドとして組ませたのがSHFバンドでした。まあ今ではこうした舞台裏は暴露されてしまってますが、この才能ある3人がマナサスの残党をバックに歌うというのは、この種の我好きな人にとっては夢のような出来事。統一感はありませんがスリー・ドッグ・ナイトやステッペンウルフを手掛けたリチャード・パドラーによる手堅いprodもあってデビュー作の出足は好調でした。が結局3人の関係がビミョーになって(一説では宗教に目覚めたリッチーの「説教」に辟易したという話も)2枚目で解散。サウザーはそれでも大いに名前を売り(イーグルス曲の共作者としても)十分元を取った感じです。ここではファーストからジム・ゴードンの切れ味鋭いハイハットプレイが印象的な”Border Town”を。

https://www.youtube.com/watch?v=y9agT_Q0FwY

 

 

 

【名曲リレー1451】keep#2
■Keep On Caring / Hugh Hopper & Richard Sinclair('83)
ある意味このカンタベリー・サークルの人たちも、いろいろな組み合わせでユニットを組むのはレインボウ、ホワイトスネイク周辺と同じだなあ。96年に音源「Somewhere In France」が発掘されたホッパー&シンクレアは、83年に録音されてたもの。bassが二人組んでどうする?というのは素人の考えでして、リチャード・シンクレアは時にはgに持ち替え歌います。dsは仏人セルジュ・ブリンゴルフという人。ちなみにこの80's初めはヴェテランにとってかなり厳しい時期で録音はしても発表する機会なかったのはわかります。ただ音楽は知的で素晴らしい。フレットレス・ベースの美しい響きにのせてリチャードの歌声はホントに沁みます。