Another Days

tomorrow's another day、some say …

チェーンリアクション、タイラー

【月曜ははじめの一歩】The Sun / Chain Reaction('66)
 
エアロスミス以前のスティーヴン・タイラーがいたチェイン・リアクションは、NYで結成された4人組でタイラーはdsとvoを担当(スティーヴン・タラリコの名前で)しています。音は素朴なフォークロックといった感じでメロディがかわいらしい。B面はエアロの箱に入ったらしいですがこっちは未収録。
 
【名曲リレー1269】heartache#3
■It's A Heartache / Bonnie Tyler('79)
僕にとってボニー・タイラーというと、この”It's A Heatache”です。美形なルックスから想像つかないハスキーな歌声は、かなりのギャップで、当時キム・カーンズと並んで女ロッド(この呼び名って結構失礼ですよね)と言われてました。このヒット曲にはバッドフィンガーのマイク・ギビンズ(ds)やニュートロンズのタフ・ウィリアムズ(g)が参加。そう彼女はウェールズ出身で、これはウェリッシュ・コネクションなのです。
 
【先週の読書】5月第4週

サンダー・ポイントの雷鳴 / ジャック・ヒギンズ(ハヤカワ文庫NV)

「嵐の眼」で登場した元IRAのテロリスト、ショーン・ディロンはこの時点で悪役でしたが、続く海洋サスペンスの「サンダー・ポイントの雷鳴」では英グループ・フォアのファーガスン准将によって「味方」に引き入れられ、以後の作品では「善玉」となります。今回悪役が弱いので話は盛り上がりませんが、一気に読める痛快さは変わらず(だだしワンパターン感はあり)の冒険小説でした。

Red / 島本理生(中公文庫)

昔一度挫折したのですけど再度トライ。島本さんの作品の主人公は自己肯定感が低く、本人が思ってる以上に魅力があって、愛情が濃く、おまけに家庭環境が複雑というパターンが多く、そういう主人公が、どんどん不倫の深みにはまる話は、僕はある時期から共感できなくなっていくのです。今回もそうかなあと覚悟しながら読んでゆくと2/3過ぎたあたりでスコーンと向こう側へ抜けて言った感じが心地よく、読後感悪くなかったです。視点を変えた後日談のエピローグ、あれがあることでぐっと作品が引き締まった気がします。表紙は文庫で小さくなってもエロティックです。