【名曲リレー1124】all#2
■Winner Takes All / Babe Ruth('75)
アラン・シャックロックが抜けてからのベイブ・ルースはもうベイブ・ルースではない(この書き方はKokubunさんがヒープのところで書かれてたあれですね)というファン(そもそもいるのか?)も多いかと思いますが、後任としてスティーヴ・ガール(kb)のワイルド・ターキー時代の同僚、バーニー・マースデンが参加。「Stealin' Home」はHarvestから英Capitol(これって珍しくないですか?)に移って(グループ内移動)の4枚目。アメリカに活動の拠点を移した(前作は初めてアメリカで100位以内に入りましたが)というわけでもないのになんでだろうと思います。ジェニー・ハーンのパワフルなvoを生かしたこういう音も煮詰まってきた70's半ば、マースデンのポップな作風(この”Winner Takes All”はなかなかカッコイイ曲なんですが)は起爆剤になるかと思われましたがあかんかったです。この後ハーンも辞め、エリー・ホープという似たようなタイプのvoを加え最終作「Kid's Stuff」を出して解散します。
https://www.youtube.com/watch?v=Y7f5RY4SxJs
【和ものの日曜日】森山良子
森山良子がナッシュヴィル録音した「In Nashville」('70)は、ダスティ・スプリングフィールドやシェールやルルが米南部録音した諸作を意識したのかどうかわかりませんが、エリア・コードの面々が参加したカントリー歌謡。有名なこの曲は”思い出のグリーン・グラスで”、この邦題だと緑のグラス(ガラス)かと思いますよね、フツー。
https://www.youtube.com/watch?v=A00StqZdsHE
【先週の読書'20】①1月第1週
去年の最後は148冊目だった「もう生まれたくない」(長嶋有、文藝春秋)でした。訃報を知った瞬間はその風景と共に記憶にファイルされますが、そういう話を繋いだ長編。実に長嶋テイストが出てます。
「ダブルダブル」(エラリイ・クイーン、ハヤカワ・ミステリ文庫)で今年の読書はスタート。中期のライツヴィルもの第4作で今回は童謡殺人。昔はこういうテーマにドキドキしましたが、リアルじゃないもんなあ…
普段あまりコミックは読まないのですが、昔途中になってた「海街diary」(吉田秋生、小学館フラワーC)を①~⑨まで。鎌倉に住む四姉妹の日常をサッカー少女末妹すずを中心にスケッチ。丁寧に描かれた作品で、吉田秋生はやっぱり素敵です。完結してしまうと寂しい。最後には少し変わったタッチの後日談もあり。