【水曜ファミリー・アワー】12・In My Own Time('71)
「Fearless」からの英でのシングルが”In My Own Time”で4位まで上がるヒットとなりましたライヴで盛り上がりそうな破天荒なロック。もはやジャンルを超えた英国ロックらしい味わいです。ウェットンとホイットニーのダブルネック合戦です。喉の奥の方でヴィブラートさせるチャップマンの超個性的なvoが完成されつつあります。vibeにエレピに忙しいポリ・パーマーも!
https://www.youtube.com/watch?v=3rQQntA4Jbs
13・Burlesque('72)
ウェットン参加の2枚目「Bandstand」は変形ジャケで有名な1枚。ここからのシングル”Burlesque”は暗く重いファンクで13位まであがりました。初めて聞いたファミリーは「Best Of」の1曲目だったこれだと思います。何とも言いようがない印象でした。
https://www.youtube.com/watch?v=F8yyxLD1WFs
14・Bolero Babe('72)
”Bolero Babe”のシンセの使い方が余計ファミリー=プログレのイメージを高めたと思います。この後クリムゾンにウェットンを引き抜かれた事もありまして、少なくとも知名度は大きく上がったと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=WKo8mJ7C3Bg
15・My Friend The Sun('72)
デビュー当時を思わせるフォーキーに牧歌的な”My Friend The Sun”は、パーマーがaccordionを弾くアコースティック・ナンバー。「Bandstand」からのセカンドシングルでしたがチャートインせず。リンダ・ルイスのカヴァーもあります。
https://www.youtube.com/watch?v=k2n23iqPd9g
16・Lament / King Crimson featuring John Wetton
モーグル・スラッシュから加わった時点よりもクリムゾン参加時の方が抜群に知名度上がったジョン・ウェットンは70's英ロックの歴戦の勇者で、その後もユーライア・ヒープ、ブライアン・フェリー、UK、ウィッシュボーン・アッシュ、エイジアと陽の当たるところを歩いてきました。クリムゾン時代の名曲は多いですが、粋な部分と暗い部分が同居した”Lament”はすごい。
【名曲リレー2894】with#2
■I’d Rather With You / Terri Callier(’73)
シカゴ出身の黒人ssw(という言い方の方がソウル・シンガーというよりもしっくりきます)テリー・キャリアという人はリアルタイムでどう評価があったのかわかりませんが、90's以降のフリーソウルの時代に若いファンによって再評価されたものでした。最初に耳にしたのはベス・オートンとの共演でした。
Cadetからの出た傑作「What Color Is Love」は物憂げなジャケットも素晴らしいのですが、フォークとソウルのいい所をミックスさせたようなサウンドはとても沁みます。アシッド・ジャズ、フリー・ソウルの時代に発掘されただけあって時代を超えた不変なものがあります。”I’d Rather Be With You”は、かすかに聞こえるハーモニカといい、包み込むような歌声といい、とても心地いいです。