【月曜はじっくりきこう】Rod Stewart @London Olympia1976/12/24
かつて「ヤング・ミュージック・ショー」でもOAされたロッド・スチュワートの76年のクリスマスイヴ公演の完全版。結成されたばかりの新バンド(ゲイリー・グレインジャー(元ストライダー)、ジム・クレガン(元コックニー・レベル)、ビリー・ピーク(元チャック・ベリー・バンド)の3人gtrにフィル・チェン(b)、カーマイン・アピス(ds)、ジョン・ジャーヴィス(kb))を従えてのエンタメ色濃いステージ。そうこれはロッドとバックバンドなのでスポットライトのほとんどはロッドにあたります。バラードは恋人たちのためにしっとりと歌われ、アップナンバーではお尻フリフリのコミカルなアクションを見せます。圧巻はチャック・ベリー直伝のボトムリフ(この辺は寺田元レココレ編集長の入魂の記事がありました)をかますピークのダック・ウォークを入れた少々くどい”Sweet Little Rock&Roller”です。観客にも歌われる場面も何曲かあり、ある種お約束となったシーンもあります。ビートルズの”Get Back”は映画「第二次世界大戦」が封切られた時期と関係があるのでしょう(ピークのフライングVのアームを使ったビヨ~~ンというフレーズも聞けます)。しかし客席でタオルを揺らすように振る(”Sailing”)ライヴは当時珍しかったのでは?メイクやファッションなどジュリーに与えた影響は大きかったろうなあ。17分過ぎからBBCのOGWTでのOAとなるのでそれ以前は画像はプアです。
01 - Three Time Loser (LQ) 02 - You Wear It Well (LQ)
03 - Big Bayou (LQ) 04 - Big Bayou Reprise (LQ)
05 - Tonight's The Night 06 - Wild Side Of Life
07 - This Old Heart Of Mine 08 - Sweet Little Rock 'n' Roller
09 - I Don't Want To Talk About It 10 - The Killing Of Georgie
14 - Sailing 15 - Stay With Me (LQ)
【名曲リレー1824】feeling#3
■Peaceful Easy Feeling / Nicol +Marsh's Easy Street('74)
未だ見かけたこともないイージー・ストリートは米国憧憬型英国ロックで、ケン・ニコルとピート・マーシュのデュオ。デビューはニコル+マーシュズ・イージー・ストリートというクレジットの74年盤(Epic)。ここからゆったりとした”Peaceful Easy Feeling”。もちろんジャック・テンプチンが書いたイーグルスで有名なやつですがこの底抜けにレイドバックしたヴァージョンも実に素晴らしいのです。ハーモニカはストリングス・ドリヴン・シングとは別人のグラハム・スミス(この人はアル・スチュワートの”Flying Sorcerer”でもゴキゲンなハーモニカを聞かせます)。その後イージー・ストリート名義でPolydorに2枚あります。どれも聞いたことないのですが、キョーミあり。
【先週の読書】
21155■みとりねこ / 有川ひろ(講談社)