【映画懐かし地獄】キャンディー(’68伊仏米)
きゃりーぱみゅぱみゅが出てきたとき、ああキャンディーだ!と思いました。あの時代の空気が濃厚に表れた1本。もちろん傑作ではない怪作。原作は「イージー・ライダー」のテリー・サザーンで、宇宙から来た生命体(?)のキャンディ(エヴァ・オーリン)が年上の男性陣(リチャード・バートン、マーロン・ブランド)を次々とメロメロにさせる性の遍歴を描いているが、当時としてはかなり過激な内容だったでしょうねえ。話はあってないような感じです。他にはジェームズ・コバーン、ジョン・ヒューストン、ジョン・アスティン、ウォルター・マッソー、リンゴ・スター、エルザ・マルティネリ、アニタ・パレンバーグら。なんといってもイカれた詩人のバートンが素晴らしい。脚本はバック・ヘンリー。音楽はデイヴ・グルーシンでバーズ、ステッペンウルフがかかる。
■You're Insane / Rod Stewart('77)
ロッド・スチュワートを丸ごと1枚聞いたのはこの「Foot Loose And Fancy Free」が最初でした。B面はバラード中心でしたが、A面は”Hot Legs”やこの”You're Insane”などアッパーな曲(でも重い)も多かった。この時期はフィル・チェン(b~いつも「Blow By Blow」の話が出てきました)、カーマイン・アピス(ds)、ゲイリー・グレインジャー(g、ストライダー)、ジョン・ジャーヴィス(kb)、ジム・クリーガン(g、コックニー・レベル)、ビリー・ピーク(g)とかなり強力なラインナップなのでした。