Another Days

tomorrow's another day、some say …

ジャガー、バリマン

【水曜は身内の人たち】クリス・ジャガー(Chris Jagger)

偉大な兄に隠れがちというかまるっきり隠れてますが、弟クリス・ジャガーはミックの4つ下の弟。73年に英GM、米Asylumからデビュー。74年にもう1枚「The Adventures Of Valentine Vox The Ventriloquist」をVertigoから出して消息を絶ってます。つべでもリアルでもほとんど見なかったんでそこそこレアだったのでしょう。90'sに入ってザイディコ(ルイジアナケイジャン風ルーツ音楽)のアルバムを出したりして復活しましたが。74年のセカンドに入った”Yesterday’s Sun”は結構いい感じです。Rockfield録音のこのアルバムはデイヴ・エドモンズやアンディ・ボウンも参加とのこと。

https://www.youtube.com/watch?v=90n-D04nVmk

 

【名曲リレー1716】i'm#3
■I'm Survivor / Barry Mann(’75)
60'sからソングライターとして活動を続けるバリー・マンはシンガーとしても何枚もアルバムを出しています。代表作と言える「Lay It All Out」は別格ですが75年にRCAから出た「Surviver」のタイトル曲ともいえるシングル曲”I'm Surviver”は軽快なカントリーロック。なぜか米盤には未収録です。ロックンロール・ビジネスの中でオレはしぶとく生き残ってゆくんだ、という決意が歌われるこの曲は、ロックンロール用語、固有名詞が羅列されるリユニオンの”Life Is A Rock”を思わせる部分もあります。バックはRCAに1枚残しているビル・ハウスのロードハウス・バンドが担当。ジャケットはルソーの「眠れるジプシー女」のオマージュ風であります。
 
【FC】
最初期クリムゾンのリリカルなムードは確かにイアン・マクドナルドに由来するものでした。「宮殿」リリース後の過酷なツアーに疲労したマクドナルドとマイク・ジャイルズが新たに結成したのがマクドナルド&ジャイルズです。唯一のアルバムは「宮殿」幻想というのか必要以上に名盤化されているきらいはあります。大作"Birdman"ばかりがクローズアップされますが、個人的には小品の方が出来がいいと思います。ブラスロック的な"Tomorrow's People"は、プログレッシヴ・ロックがどんどん大がかりなものになってゆく過程で、非常にシンプルな編成でこれだけのものを聞かせるセンスはさすが。