【月曜の女たち】アライナ・ムーア（Alaina Moore）
いつになってもFBのグループで極論を書く人がいます。その方はFBのメンバーの年齢層が比較的高い音楽系グループで投稿されるアーティストが、70's~80'sの人ばかりなのが大いに不満らしく、そういうのは既存の紙のメディアが古臭い固定観念を与えてるから？だと信じているようで昨日も、その70's~80'sへのラヴコールが、極私的なもので困る、と毒づいてらしてました。自分しかわからない状況を書かれても、ありゃなんすか？とこっちが聞きたいくらいです。で貼られてるアーティストへのコメントは一切なし。まあ自分で調べろという事なんでしょうが、それがまたいい曲なんでちょっと悔しい(^^;
テニスという10'sにデビューしたコロラドのデュオだそうで、アライナ・ムーア(vo,kb)とパトリック・ライリー(g)がメンバー。カーリーへアのアライナさんはファニー・フェイスでいい声してます。「Swimmer」('20)という5枚目に入った”Late Night”はいい曲です。
【名曲リレー1609】shadow#2
■Shadow Dream Song / Tom Rush（’68）
若きジャクソンブラウンが書いた悲恋(相手はパメラ・ポーランドと言われています）の内省的な”Shadow Dream Song"を最初に取り上げたのはsswのトム・ラッシュだった気がします。この人は自作曲以上に若きsswを掘り出してゆく才能がありました。68年の「Circle Game」に入ったヴァージョンを初めて聞いたのはタツロー氏の「サウンド・ストリート」でした。ドリーミーなarrはポール・ハリスだとか。
【先週の読書】
久々の再読ですが、前半なかなかスピードが上がらないのは以前と同じですが、途中から加速します。出てくる人たちのほとんどは下衆な悪人で、リアル感がすごいのはいつもの黒川ワールドですね。ドン・ファン事件と再読は直接関係ないのですが、妙にタイムリー(2014)。
21057■いかしたバンドのいる街で / スティーヴン・キング(文藝春秋)
連休中かかってやっと読めたくらいなんで僕としては結構な難産でした。キングの短編集「ナイトメアズ＆ドリームスケープス」の前半部分の11編。妻の仇でギャングを巨大な落とし穴に落とす復讐譚(ドランのキャディラック）、バスルームの排水溝で指がカリカリ音を立てる話(動く指)、世界中から争いをなくする薬を発明した兄弟が直面する副作用の話(争いが終わるとき)、オールド・ミスの小学校教師が受け持ちの生徒の一部がヒトでないことに気づく話(幼子よ、われに来たれ）、正統的怪異譚(丘の上の屋敷)etc
おなじみの藤田新策さんの表紙は表題作にひっかかけたものでジャニス、マーヴィン・ゲイ、エルヴィス、ジミヘンです(2000)。
藤野さんは(ちゃんと読むの)お初かもしれません。もともと児童文学の人なんで、大人向けの第1作らしいこれは、すごくかみ砕いとわかりやすい表現をされてます。日常の謎というよりは、もうふうちゃんの成長の物語なんですが、ちょっと引っかかる部分もあって、保留だなあ。ハルさんが天国の奥さんと会話して謎を解いてゆく部分に違和感もあります(^^;(2007)。21059■蠕動で渉れ、汚泥の川を / 西村賢太(集英社)
共感できない主人公の代表が、西村さん書くところの私小説の北町貫多なのですが、安宿を追い出され洋食屋で働くことになった貫多の、いつも通りの周りに迷惑かけまくるクズでゲスな日々を描いています。どの作品読んでも同じタッチなのはある意味スゴイです(2016)。
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