Another Days

tomorrow's another day、some say …

クレイズ、ナーヴズ

【月曜の女たち】エイ・クレイズ(A Craze)

ジャム解散後ポール・ウエラーがスタイル・カウンシルと並行して始めたRespondレーベルは短命に終わってしまいましたが、ここから1枚シングル出したエイ・クレイズ(というデュオがおりました。ルーシー・バロンとクリス・フリーの二人組。ライトファンクな味付けのあるポップ曲でありました。82年のB面曲”She Is So”です。

 

https://www.youtube.com/watch?v=NiPDpCw1iM0

 

【名曲リレー1448】telephone#3 
■Hangin' On Telephone / The Nerves('76)
カリフォルニアのパワー・ポップ、ナーヴスはsswのピーター・ケイスがいたことでも知られていますが、ブロンディーが「Paralelle Lines」でこの曲を取り上げ後になって名前が知られるようになりました。ほとんどブロンディーはオリジナルに忠実なアレンジだったのですね。
 
【先週の読書】
・今も昔も変わらない / 長嶋有中央公論新社
 
婦人公論」誌連載の「歌を友に、レジャーをともに」の単行本化。このポップな表紙とレイアウトには笑っちゃいますが(イラストは「トクサツガガガ」の丹羽庭さん)、いつものまったくの長嶋節。主人公は40代バツイチ高3の娘を持つ小説家の星子で、昔のヒット曲の歌詞や昔のゲームが引用されながら、その日常が緩やかに語られます。
・スキマワラシ / 恩田陸集英社

地方新聞に2年近くにわたって連載されたファンタジー。珍しくダークな味がなく、アニメ化されそうな予感もあります。あらすじをなかなか説明しにくいのですが、ものすごく乱暴に書くと、幼いころに建築家の両親を事故で失った纐纈散多(こうけつさんた、人名です)には、ある種にタイルに触れるとそれが持っていたような記憶を体験できるという特殊な能力があって、古道具屋を営む兄太郎と共に、麦わら帽子を被り虫取り網を持った白いワンピースの少女の幻影の謎を解く話。会話文が多いのでサクサク読めるのですが、個人的に留保をつける部分がいくつかあって、なかなかおススメしにくい作品ではあります。