Another Days

tomorrow's another day、some say …

ニコレット、マレイ頭、アニーホール

【フルート・フライデー】Lotta Love / Nicolette Larson('79)

 

ニール・ヤングの「Comes A Time」に入ったオリジナルはじみーな曲でしたが、その”Lotta Love”をダンサブルに躍動感あふれる感じに焼き直してソロデビューとしたニコレット・ラーソンです。このデビューの時点で、噂のコーラスガールとしてコマンダー・コディ、ジェシ・コリン・ヤング、ドゥービーなどのLPで印象的な歌声を聞かせてくれてましたんで満を持してのデビューでした。フィート一派を中心にprodのテッド・テンプルマンが集めたミュージシャンをバックにそつなくこなしたファーストは、ルーツ・カントリーから、R&Bクラシック、サウザーの新曲、ニュー・コマンダー・コディのライヴでも歌ってたジェシ・ウィンチェスター曲まで多彩です。間奏のfluteは、プラス・ジョンソン。wikiによるとピンク・パンサーのテーマでのsaxはこの人によるものだとか(動画で吹いてる人は違います)。

 

https://www.youtube.com/watch?v=aMpUMBfrkeE

 

【名曲リレー1101】ain't#3
 
■Say It Ain't So Joe / Murray Head('75)
 
俳優のマレイ・ヘッドといえば「ジーザス・クライスト・スーパースター」のロンドン・キャストがロックファンには知られていますけど、75年に出た「Say It Is't So」はなかなかの名作。sswとして全曲書いてます。タイトル曲の”Say It Ain't So Joe”での、生スライドはフリートウッド・マック出身のボブ・ウエストン(一番語られない歴代gtrなんですが、いい仕事多いです。ジェニー・フリートウッドとデキてしまう仕事も早かった)です。
 

 

【映画懐かし地獄】アニー・ホール(’77米)

初めて見たウディ・アレンの映画は、高校生でずいぶん難しく感じたのですけど、ある時期からハマってしまいました。ダイアン・キートンとのコンビが一番しっくりきました。
ジョーク(小話)で、始まってジョークで終わる構成は、以後の都市型アレン映画の基本となった感じです。
例によって俳優陣がいい。キートンをさらってしまうLAの音楽家に、ポール・サイモン(その取り巻きに、ローリー・バード(サイモンの相方ガーファンクルのGFであり、79年に自殺してしまう彼女のこれが、遺作となった。「断絶」にも出演)とジェフ・ゴールドブラム)、アレンの最初の妻に大きな眼が魅力的なキャロル・ケイン、二番目の妻が、ジャネット・マーゴリン、ローリング・ストーン誌の記者に、シェリー・デュヴォール(ディランのコンサートでの”Just Like A Woman”は興ざめと語る)、アニーの弟に、若きクリストファー・ウォーケン(深夜対向車のライトを見ると突っ込んで行きたくなるとアレンに告白、その後ウォーケンが2人を車で送るシーンがある)。
一番好きな台詞は、映画に遅刻したキートンに向かってアレンが言う
「遅いな、パナマ運河経由か?」