【映画懐かし地獄】カサンドラ・クロス(’76英、西独、伊)
77年のお正月映画として「ラスト・コンサート」と2本立てで見ました。本文に書きたいことは書いてますが、ヨーロッパを舞台にした映画らしいオールスターキャスト。老朽化したカサンドラクロスの怖さ(その向こうに待ってる過去の記憶の怖さ(これは収容所に送られたリー・ストラスバーグの怖さですが)、近未来な細菌消毒班の不気味さ、そして事が終わったあとバート・ランカスターに尾行がつく怖さなど様々な怖さを含んだ1本でした。なぜかアン・ターケルのサービス・ショットが画像ですけど。
【映画懐かし地獄】(ハル)(’96日本)
戸田菜穂の「このパソコンいいなあ、モデム内蔵で」というセリフとか、ダイアルアップのピー音とか、パソコン通信とかニフティの会議室とか、懐かしい言葉いっぱい。こんなメール時代が早く来るとは当時思いもしてませんでした。文字いっぱいで、実験的な映画と当時言われてましたから。本文にも書いてますが、深津絵里の設定がバブルだ…
森田芳光監督、深津絵里、内野聖陽主演。
初めてPCを買った頃に公開された映画。当時まだ一般的でなかったメールでのやりとり(パソコン通信そのものは死滅してしまいましたが)など、この20年のコミュニケーションのあり方、流れの速さをつくづく思います。大半が文字の羅列で、今ではなんてことないけど、当時劇場で見た時はびっくりでした。あとバブル余波というか、地方とはいえ、広い一軒家(実家)に一人で住み、職を辞めてもすぐ次が見つかり、生活していくのに余裕たっぷりの深津絵里には、当時はともかく今の視点ではなかなか共感しにくいのです。
でも深津は20年前も今も同じようなスタンスで仕事をしている稀有な人で、戸田菜穂とか山崎努の娘の山崎直子とか、最近見ないなあ(僕だけ?)と思ってる人たちが懐かしい。でも一番懐かしいのはダイヤルアップ通信の時のモデムのピー音(?)です。