Another Days

tomorrow's another day、some say …

ヘルス、ベックマイヤー、ガイルズ

【木曜はゴングな人たち】ピップ・パイル

ゴングというよりはカンタベリー・シーンの多くの重要バンドに加わったドラマーです。最初はデリヴァリーでキャロル・グライムズのバックで1枚残し、ゴングの結成にかかわり「Camenbert Electrique」まで参加、そのあとハットフィールド&ザ・ノース~ナショナル・ヘルス、そしてソフト・ヒープの活動もありました。また自身のバンドを率いてのソロ活動も近年は行っていたようです。個人的にはヘルスの1枚目の1曲目”Tenemos Roads”が本当に素晴らしい。僕は悪名高き米Visa盤LPのフェードイン、フェードアウト・ヴァージョンで知ったのですがそれでもこの曲の出来の良さは際立ってました。早くに完成されながらリリースしてくれるレーベルがなく温められていたといいますが、当時のシーンの袋小路ぶり、ヴェテランに対する逆風が感じられます。結局Affinityという身内レーベルから出たのは78年。すでにアラン・ガウエンは脱退しておりました。

https://www.youtube.com/watch?v=vj9ZUHju7JE

 

【名曲リレー897】rock'n'roll#2
 
■Rock And Roll Dancin' / Beckmeier Brothers(')
 
ベックマイヤー兄弟というとグレッグ・オールマンが都会的なAOR,フュージョン,ブルー・アイド・ソウルに転じた「Playin' Up A Storm」('77)が印象的でした。元々バタフィールド・ブルーズ・バンドから派生した、フル・ムーン(ラーセン=フェイトン・バンドのルーツでもあります)が、ブルー・アイド・ソウルとファンキー・ミュージックをミックスさせたような早すぎる音楽をやってたことも思い出します。そのフル・ム−ンの70's後期ヴァージョンともいえるのが、ベックマイヤー・ブラザーズの唯一のアルバム、「Beckmeier Brothers」。"Rock 'N' Roll Dancin'"はなかなかの佳曲であります。
 
 
【鱧の40曲】22・First I Look At The Purse / J Geils Band('72)
 
いつも”Wahmmer Jammer”ではつまらんので、違う曲を。J・ガイルズ・バンドのデビュー作は、日本では80年と遅れてリリースされましたが来日に合わせたんだっけかな。少なくともファーストに関しては白人ブルーズ・ロックとノーザン・ソウルが一緒になったような感じで、とにかく黒人音楽が好きで好きでたまらんのが伝わってきます。こういうスタイルのバンドはなかなか他にはいませんでしたね。ハープはもちろんマジック・ディック。