Another Days

tomorrow's another day、some say …

ボイル、メイキン

【木曜インスト】The Dancer / Gary Boyle

ブライアン・オーガー・トリニティ~アイソトープ出身のゲイリー・ボイル(g)の初ソロからタイトル曲。70's後半のフュージョン寄りの英ジャズロックの屈指の名盤だと思います。prodはブランドXのロビン・ラムリーで、ポジティヴな曲調で、腕利きたちのアンサンブルが素晴らしい名演。マッチング・モールのあとパシフィック・イアドラムに加わったデイヴ・マクレーのやけどしそうに熱いクラヴィネットやゴング的なムードを醸し出すモーリス・パートのpercも印象的ですが、スティーヴ・ショーンの跳ねるbass、セイレーンのようなマギー・パート(モーリス夫人??)のスキャット、ゾウ・クローネンバーガーのkbなど聞きどころ満載です。リリースはGullからでリアルタイムで渋谷陽一さんもラジオでかけてましたのそこそこ話題になってたんでしょう。

https://www.youtube.com/watch?v=mpugdBqcJxk

 

【名曲リレー2005】again#3
■Once Again / Makin’ Time(‘84)
ネオモッズの小さなブームが終わってから登場したメイキン・タイムは成功を収めることはできませんでしたが、リリースした2枚のスタジオ作品は60’sビートにリスペクトした音作りで気持ちいい。フェイ・ハーレムの弾くorganがまたいいんだなあ。“Once Again”はシングルのB面曲でしたが捨てがたい(ちなみにA面はコステロの“Pump It Up”のカヴァー)。

 

 

【新・私を形成する100本の映画】#10 仁義(’70仏)
アラン・ドロンフィルム・ノワールものは、ずいぶん前に後追いで見てて、今ではすっかり忘れてしまってる部分も多いのですが、断片断片は妙に印象が残っています。オープニングに釈迦の言葉が引用される「仁義」(原題は「赤い輪」の意味)ですが、「サムライ」という作品もあったので余計こんがらがります。セリフの少なさ、スタイリッシュな映像、男のロマンを感じさせるジャン・ピエール・メルヴィル監督の代表作でしょう。
犯人(J.M.ヴァロンテ)を輸送する警部ブールヴィルがうっかり逃がしてしまう冒頭から、仮出所したドロンと出会うまでが一番好きです。女優が絡まないのもストイックな男の美学的です。アル中のモンタンが禁断症状の幻影に悩まされるのが最初だけ、というのも腑に落ちませんが…
3人の画像のようです
 
 
 
小川 洋子、藤井 栄利子、他7人