Another Days

tomorrow's another day、some say …

オースチン、クロカン

【月曜の女たち】パティ・オースティン
80'sに”Baby Come To Me”の大ヒットで僕は名前を覚えましたがパティ・オースティンは70'sからコーラスの仕事であちこちでクレジットされてました。ソロデビューは76年CTIからなのでジャズ・シンガーのくくりだったのですね。「End Of A Rainbow」の1曲目”Say You Love Me”はどことなくミニー・リパートンの”Lovon’ You”的なムードがあります。
【名曲リレー1623】good#2
■Taste So Good To Me / Cross Country ('73)
Atlantic系の輸入盤LPの紙袋によく写真が載っていたクロス・カントリーはトーケンズの変名で、ジェイ・シーゲル、ミッチ・マーゴ、フィル・マーゴの3人組。当然ながらハーモニーは任せとけ!って感じで絶妙なコーラス・ワークにカントリー・ロッキンな演奏がついています。steelはエリック・ワイズバーグ。唯一のLP「Cross Country」はAtcoから。

https://www.youtube.com/watch?v=pNCi7A1Kp_E

 

【先週の読書】

21063■騎士団長殺し・第1部~顕れるイデア
21064■第2部~遷ろうメタファー編 / 村上春樹新潮文庫
文庫版は分冊で計4冊になります。この表紙なんかセンスないなあと思ってしまうのは好みじゃないから。前にも書きましたが「カフカ」でもうきっと縁が切れるのだなあ…と思ったハルキさんの、ここ数年の作品では一番の出来かもしれません。地下世界、穴、壁、理由を明かさず離れて行った妻、色の付く名前、顔のない謎の男、好奇心あふれる少女、悪意あふれる男、セックスを強要する謎の女、など、それまでの村上作品でおなじみの物が惜しげもなく投入されている、ベスト・オブな世界でもありました。あのラストは今までになかった感じ(2017)。
21065■黒武御神火御殿~三島屋変調百物語六之続 / 宮部みゆき(毎日新聞社)
シリーズ6作目。300ページにわたる中編の表題作第4話は、もう長編級のすごい話でした。おもえば第1作にもそういうすごい話があって、原点に返ったような怖さを感じます。よくこんな話思いつくなあ。当たり前ですが江戸時代中期、一般市民は耶蘇教の事詳しくは知りませんね(2019)。
21066■ふたりの文化祭 / 藤野恵美(角川書店)
2冊目の藤野さん。シリーズものとは知らず読んでしまった。これが第3作とか。イケメンを無意識に鼻にかけてしまう男子高校生と読書大好き地味女子高生の文化祭もの。この二人が結ばれる話ではありません。初めての萌えががまくんとかえるくん(アーノルド・ローベル)だったというくだりにグッときました。表紙は新井陽次郎さん(2016)。
【名曲リレー1624】good#3
■Good Good Lovin’ / Bobby Hebb('66)
バリーマン=シンシア・ウェイル夫妻が書いてブロッサムズ(ダーレン・ラヴがいた)が歌った”Good Good Lovin’”のボビー・ヘブのカヴァー。ちょうどヒット曲”Sunny”が入った同名のアルバムからです。この曲他にもシェリル・ラッドもカヴァーしてます。
 
 
【名曲リレー1625】lovin#2
■Lovin’ Touchin' Squeezin' / Journey('79)
「Evolution」からの大ヒットシングル(#12)。この辺まではまあジャーニーもフツーに聞いてたのですが、ちょっと大げさになり過ぎて離れてゆくのです。ゆったりとしたこの曲は意外とブルージーな側面もあります。後半のニール・ショーンのスライドもっとグイグイやってほしかったなあ(^^)
 
【名曲リレー1626】lovin#3
■I Can’t Stop Lovin’ You / Leo Sayer('78)
元々はジョン・リンド、ビリー・ニコルスのホワイト・ホースのアルバムに入ってたニコルス曲で、これをレオ・セイヤーが78年にカヴァー。#6(UK)のヒットになりました。この人の歌の上手さと声の伸びは、こういう曲でいかんなく発揮されます。
 
【名曲リレー1627】stop#2
■Never Gonna Stop / Exile('78)
今ではExileで検索してこの曲にたどり着くのは結構難しいです。元々はケンタッキー出身のカントリー・バンドで鳴かず飛ばずだったのを、どういう流れかマイク・チャップマン&ニッキー・チンの売っ子ソングライター・チームが”Kiss You All Over”を提供し大ヒット(#1)。アルバム「Mixed Emotions」から次のシングルに選ばれたのは自作の”Never Gonna Stop”で軽くファンキーなarrは心地よいのですがチャートインすらしなかったという悲劇。