Another Days

tomorrow's another day、some say …

リオ、バキニク

【月曜の女たち】リオ(Lio)
 
81年にデビューしたベルギー出身の女性シンガーで、当時はロリータ的なアイドルな扱いでした。日本では倉田まり子が日本語でカヴァーした”恋はAmiAmi”は、”Amicalement Votre”という原題。キュートな歌声とポップな味付けが楽しい。デビュー作「美少女」はフレンチ・テクノのテレックスがprodしてました。
 
 
【名曲リレー1567】long#2
■Long Distant Winner / Buckingham Nicks('73)
 
フリートウッド・マックに加わる前に組んでたバッキンガム・ニックスは、このカップルがマックに持ち込んだものの原石がたっぷり楽しめる1枚で、これほどのものが当時アメリカでくすぶってたのはやはり層の厚さだろうなあと思わざるを得ないんです。いかにもリンジーらしいいやらしい感じのアコギのイントロで始まる”Long Distant Winner”も力強いフォークロックです。
 
【読書】先週の読書
21037■ニードフル・シングス(上)(下) / スティーヴン・キング(文春文庫)
その昔ハードカヴァーを図書館で借りて気に入って、文庫化された際新品で買って(98年)寝かせておくこと23年。うちの積読山脈の最古参の一角を崩しました(^^) 「スタンド・バイ・ミー」「デッド・ゾーン」「クージョ」「ダーク・ハーフ」などの舞台となったメイン州の田舎町キャッスルロックの住民の猥雑な人間関係を描き、彼らの心の闇に「ニードフル・シングス」という骨董品屋の主人のふりをして悪魔が入り込む話。大殺戮の話ですが、不思議と爽快な部分あります。もちろん藤田新策さんの表紙は素晴らしい(1994)。
21038■痣 / 伊岡瞬(徳間書店
数年前(もっと前?)から警察小説がブームなのだそうです。このジャンル、重厚なものからライトなものまでいろんな作風の作品がありますね。
伊岡作品初めて読みます。妻を殺されて腑抜けになってしまった主人公は西東京の果ての分署に飛ばされて退職まであと2週間というところで猟奇的連続殺人事件に遭遇して、その事件と妻の死がかかわりがある様に感じて仕方がない...というつかみから結構面白いのかもと期待したのですが、都合よく進む浅いTVドラマ的に感じて、好みではありませんでした。残念。(2016)
21039■深泥丘奇談・続 / 綾辻行人(メディア・ファクトリー)
より「奇妙な味」感が強まったシリーズ第2弾。なんかクセになるような味わいがあります。
連作集ですが謎が謎を呼んで最終巻へ向かいますが、謎が解決する予感はこれっぽっちもありません(^^) ”心の闇”のブラック味わいと”ラジオ塔”の不気味な感じが好きです(2011)。