Another Days

tomorrow's another day、some say …

クック

【月曜songwriters】Having A Party / Sam Cooke('62)

86位にはサム・クックの名前が。昔ほど名前が上がらないように感じるのですが気のせいか?僕が本格的に昔の洋楽を聞き始めた80'sには、昔のR&Bの代表選手としてオーティス・レディングサム・クックは盛んにラジオでもかかってた記憶があるのです。スティーヴ・ミラー・バンドの「Fly Like An Eagle」やニコレット・ラーソンのファーストに”You Send Me”が揃って取り上げられたり、プリテンダーズの”Back On The Chain Gang”に”Chain Gang”の有名なフレーズが使われたり、またこれは最近か、オバマ大統領就任の演説に”A Change Is Gonna Come”の一節が引用されたり...いや僕が最近の情勢を知らないだけなんでしょうがね。しかし久しぶりに聞いたけどどの曲もおしゃれで軽やかです。

https://www.youtube.com/watch?v=M-5zlj49ugk

 

【先週の読書】

22018■キス・キス / ロアルド・ダール(早川書房
久しぶりの再読です。前に読んだ時は名前は広く知られたダールは話ほどではないなあ...(それでもスタンリー・エリンよりはいいか)という印象でしたけど、今回再読するとアンソロジーのぽつんと入ってればピリッとするけど同傾向の作品を並べた短編集だとちょっと飽きてしまって魅力半減~というのはやはり変わりません。基本的に毒があり、復讐譚が多いのですが、「ウィリアムとメアリー」「天国への登り道」「ジョージー・ポーギー」「ほしぶどう作戦」「女主人」あたりが好みです(05)。
22019■デンデケ・アンコール / 芦原すなお(作品社)
先日読書グループで教えてもらった「デンデケ・アンコール」。91年に出た「青春デンデケデケデケ」から30年ぶりにちっくんが帰ってきました。大林監督の映画も好きだった作品ですが、当たり前ながらほとんどデビューに近かった当時の芦原さんとは文体も違い、最初はなかなか乗れなかったこと、僕自身ギター弾きではないんでコードの話は退屈だったことはありましたが、後半グイグイ盛り上がります。ここではちっくん(=藤原竹良)が「デンデケデケデケ」を書いたという設定で、もはやフィクションと現実が交差する世界となっております(^^) 
高校卒業後のちっくんの話は「東京シックブルース」あたりにも詳しいですが、こちらは現在の、いったん音楽を辞めてしまった彼がいかにギター弾きに返り咲きバンドを組むようになるのかという話です。しかしまたこの世界に浸れるとは。(2021)