Another Days

tomorrow's another day、some say …

リンディス、アッシュ

【月曜はじっくり聞こう】Lindisfarne@Washington,72
 
リンディスファーンは今もメンバーを変え活動を続ける息の長いバンドですが、やはり全盛期は70's初めのアラン・ハルがいた頃。BBCがらみの発掘音源も多いバンドですけど、これは3枚目「Dingly Dell」ツアーの米ワシントン・ケネディ・センターでのライヴのラジオ音源。
こういうフォークロックは英米問わず固定ファンがおりますが、地元英ニューカッスルでの英雄的人気に比べるとやはりアウェイ、それでも結構な熱演です。
0:00 - Talk 0:13 — Meet Me on the Corner 2:43 - Go Back 5:29 - All Fall Down 8:37 - Plankton’s Lament / Bring Down The Government 12:03 - Alright On The Night 15:11 - Lady Eleanor 19:30 - Poor Old Ireland 22:57 - Don’t Ask Me 26:30 - No Time to Lose 29:34 - Oh No Not Again 32:56 - nneWe Can Swing Together
Alan Hull:Vocal/Guitar/Keyboard Ray Jackson:Vocal/Mandolin/Harmonica Simon Cowe:Guitar/Mandolin/Banjo/Keyboard Ray Laidlaw:Drums Rod Clements:Bass/Violin
 
 
【名曲リレー1810】everybody#3
■Everybody Needs A Friend / Wishbone Ash('73)
「Wishbone Four」に入った哀愁のバラードです。このアルバム昔LPを持ってましたがほとんど覚えてない(^^; 今聞くと”Everybody Needs A Friend"はしみじみいい曲だなあと思います。
 
【「三大怪獣地上最大の決戦」(’64)雑感】
 
ゴジラシリーズ第5作目で64年のクリスマス~お正月映画でした。初めてゴジラよりも悪役のキングギドラが登場し、ゴジラは途中から善玉になっています。つまりゴジラ出現の恐怖云々という作品はもう終わって怪獣同士のバトルに主眼がおかれているわけです。後に「幻魔大戦」(平井和正)に引用される某国の王女(ギドラに滅ぼされた金星人の精霊?が乗り移る)をめぐる国際的争い(とはいっても日本人がすべて演じ外国の描写が笑えます)と三大(地上)怪獣VSギドラのエピソードを絡め、「ローマの休日」をもじった夏木陽介の刑事(グレゴリー・ペック)と若林映子の王女(オードリー・ヘップバーン)の関係が面白いです。夏木、若林は「ドゴラ」に続いて、星由里子、小泉博、ザ・ピーナッツ(小美人はこれが最後)は「モスゴジ」に続いて登板です。僕の好きなエピソードは、阿蘇山での帽子拾い屋(この拾い賃200円は今で換算するといくらぐらいでしょう?)の大村千吉のところと、喫茶店で夏木と星の兄妹の会話で「勘定払わねえぞ」というセリフで店員が驚くシーン。いかにも当時東宝映画らしいおおらかなユーモアです。ラストでインファント島へ帰るモスラ幼虫一行をゴジララドンが見送るショットはなんだかなあって感じですが(^^) 阿蘇からラドン、海からゴジラという登場設定は一応前作からの続きで…と合わせています。多忙のためか伊福部メロディーは「モスゴジ」で流れたゴジラのテーマ(第1作のあの有名なやつではなく)をアレンジして聞かせることと、冒頭のクレジット部分にゴジララドンモスラを登場させ、やはりお正月らしい豪華さを出しています。
 
【先週の読書】
21148■三島屋変調百物語七之続・魂手形 / 宮部みゆきKADOKAWA
シリーズ第7作。正直マンネリ感漂いますが前作でも久しぶりに超弩級の中編(「黒武御神火御殿」)があったりするので見逃せないところではあります。今回は3編とちょっとボリューム少ないののですが「火焔太鼓」がよかった(2021)。
ところで角川書店なのかKADOKAWAなのかどっちだ?
21149■親指のうずき / アガサ・クリスティー(ハヤカワミステリ文庫)
別で書いたんで割愛。
21150■真綿荘の住人たち / 島本理生(文藝春秋)
アパートものってジャンルがあるかどうかわかりませんが三浦しをんさんの作品とかも好きです。これも再読ですがすっかり忘れてましたが楽しかった。真綿荘というアパート(下宿)の住人たちのこじれた恋愛をテーマにした連作集。島本さんも結構久々に読みます(2010)。
■カミサマはそういない / 深緑野分(集英社
何の予備知識もなく、深緑さんの新しいの図書館にあったんで借りてきたのですが、ダークな味わいのイヤミス(というのかわかりませんが)最後まで読めませんでした。短編集。冒頭の”伊藤が消えた”は結構強烈で今の世相をしっかりとあらわしております。てっきり話がつながってゆくのかと思ったらまるでカンケーなかった。珍しく半分で挫折(だからカウントしてません)。好みではないんですいません。ただ”伊藤”は強力な短編なことは認めます(2021)。